みはるかす

糸紡ぎ、本と日々のこと(in NZ)

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しな織り体験

去年の冬(2008年3月)の記録です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

紡ぎの師である義母に誘われて、山形へ二泊三日のしな織りの体験に行ってきました。
まだ、こんなに雪が残っていました。
雪深し


しな織りとは、しなの木の繊維を使った織物です。
しなの木を倒して、皮をはいで乾燥させ、煮て、川で洗い、ぬかに漬けて
発酵させ・・・。
20以上の工程を経て、そしてやっと、糸を作る準備ができます。

体験してきたのは、そうしてできた糸をつないでいく「しな績み」、
よりをかける「しなより」、
そしていざりばたで織る「しな織り」です。
朝8時半から、夕方5時まで、途中休憩も入れながらみっちりと作業。
これが、績んでいる途中のしなの皮。
きれいな色

績むのは、繊維を裂いて、そのふたまたの間に反対からもう一本を合わせ、
3本をより合わせるというものなのですが、これが難しい!!
やっぱり苦戦しましたが、でもこつが分かればおもしろい!
生徒は私たち二人だけだったので、じっくりと教えてもらえました。
窓の外は雪で、しみじみ、いろんな話をしながら。


そして最終日、いざりばたで、体を使って、杼で打ち付けて織りました。
いざりばた。そうこうの上げ下げは、足で行います。
高機

ドン、ドン!と体の内側に響く音。その、気持ちよさたるや!
いつも使っていないところを使っている感覚。
(経糸は、あらかじめはっておいて下さいました。これもしなの糸です。)
経糸は、こんなです


しな織りじたいもすばらしい体験だったのですが、
その「山の民の暮らし」に、圧倒されてしまいました。

大きい山と、澄んだ川に囲まれた土地で暮らして、自分たちの山に生えている、
「しなの木」から繊維を取り、糸にし、織って使う。
お米を作り、大豆を作る。それでお味噌を仕込む。
山菜を採り、一年中食べられるように工夫する。

そう遠くない昔には、羊も飼っていたそうで、それでセーターを編んだそうです。
からむしも、葛もたくさんある。もちろんそれらからも(昔は)糸を取って。
かつてはもちろん、養蚕も行っていたそうです。

績む技術を持っているおばあちゃんたちは、みんなから尊敬され、
みんなで協力しあって一つのものを作り上げて。
(そしてそれは、代々伝わっているもので・・・。)

人間の持っている、いいところを生かした暮らし。
携帯も通じない世界で、見えたことがたくさんありました。


日本は広いなあ。そして東北はすごいなあ。
どうかどうか、あのままであってほしいと思います。
(いい意味の色眼鏡で見ているのかもしれないけど)
またぜひ、行きたいです。
そして、取りあえずは「いまここ」で、できることをしなければ。


興味のある方はぜひ。→関川しな織りセンター
毎年、「しな織り体験」行っているようです。



  1. 2009/02/28(土) 23:50:41|
  2. 素材への旅
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